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眠れない。
凛祢の頭の中は今日の帰り道の事で容量まんたん。むしろオーバーヒート直前状態だった。
「煉蒔・・・・どういうつもりだったんだよ。急に・・・・だ、抱きしめてくるなんて・・・」
口にするのも恥ずかしい。そんな事をあいつはぬけぬけと言ってのけたのだ。
「好きな奴ハグして何が悪いんだよ」
本物のバカか、それとも本物の・・・・ホモか。
「少なくとも変態だな」
そう呟くと、無理やりまぶたを閉じた。

「眠ィ・・・・・」
部活中、晃がちょうど10回目の「眠ィ」を数えたところだった。
「凛祢ェェェェエエーーーーーーーーーーーー!!!!!」
ガターーーーーーーーン!!!!!!!!!!!
扉がもの凄い勢いで吹き飛ばされ(開けられ)そこに現れたのは
煉蒔だった。
猛烈な笑顔だった。
もちろん煉蒔の目に映る凛祢の顔は真っ青だった。
「れ・・・・れれれれれれ煉蒔・・・・な、なにしに」
「今日、一緒に飯食おうぜ♪」
・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
Hrパートの空気が凍った。
凛祢の顔から戸惑いが消えて・・・徐々に・・・・冷気が発生し始め・・・・
「・・・・・・・・ろ」
「ん?」
「俺の・・・・前から・・・・」
「へ?」
「消えろォォオオオオオオオオ!!!!!!」
目から冷凍ビーム(違)を出して煉蒔をふっとばし、Hrパートに平穏(沈黙)が戻った。
ただ一人、顔を紅くして煉蒔が居た空間を見つめている、
晃を除いて。

昼食、もちろん凛祢と一緒に煉蒔はいない。
遠くからもの凄い視線は感じるが・・・。
「・・・・マジ?」
食べていた唐揚げを落としそうになりながら、刃が言った。
「・・・・マジ」
大好物のツナマヨおにぎりを食べながら、凛祢が言った。
「女と間違われるんじゃなく、ホントに男として・・・なのかァ?」
「そうだろ。こんなに長く部活一緒にやってんだから、いくらなんでも間違えるわけは無いだろ?」
当たり前だの前田サーン。
もちろん、煉蒔は凛祢を女だと思っているわけでは無い。
完璧に、男として好きなのだ。
・・・・しかし、性別はあまり気にしていないようだが・・・。
「あ、あの・・・先輩?ちょっと教えてもらいたい事が・・・・」
「んぁ?」
完璧な間抜け面、晃には初のお目見えである。
凛祢はちょうど、ツナマヨを口いっぱいに詰め込み、呼吸困難になりつつ、涙目で飲み込もうとしていたところだったのだ。
刃、緋瑚はもちろん。晃も大笑いだった。
「あはっ・・・・あはははははっはははははははあはっはははは・・・は・・・あ」
おなかを抱えている晃を、冷気が襲った。
笑いも、吹っ飛ぶほどの冷気・・・・。凛祢はお怒りだった。
「・・・何が・・・・教えてもらいたいんだ・・・・・?」
ホラー映画かサスペンスか。凛祢は恐怖の大魔王よろしくの顔で晃を見下ろしていた。
「ヒィィッ・・・・あ、あのあの、ここの、スラーとタンギングが一緒になってるのって、どうやって吹けばいいんですか・・・」
「あぁ、ここは・・・・」
和やかな風景。(に戻った
ごく普通の部活のお昼休み。
凛祢は知らなかった。
煉蒔という男の恐ろしさを・・・・・

「手紙?」
下駄箱で靴を履いた瞬間に、クシャっという音。
「女子か?・・・晃?」
空色の紙に書かれた小さな丸っこい文字。それは確かに晃の文字だった。
{今から寮の中庭に来てください。話があります。 晃}

「・・・先輩」
いつになく真面目な顔をした晃に、凛祢は驚いた。と、同時に呆れていた。
・・・こいつもその辺の女子と同類なのか。
見た目で恋をし、相手の迷惑も考えず、自分の思いばかり相手に押し付ける・・・。
女子に対して並々ならぬ偏見を抱いている凛祢だった。
しかし、晃の言葉は思いもよらぬものだった。
「凛祢先輩って・・・煉蒔先輩と仲良いんですか?」
「・・・・は?」
呆気にとられる、とはまさにこの事だ。
「・・・煉蒔?ペットの・・・煉蒔か?」
決死の覚悟で言ったのだろう。真っ赤な顔でうつむいている。そのためよく分からなかったが、頷いているようだった。
「今日、パートの部屋に遊びに来てたし・・・お昼の時だって、ずっと煉蒔先輩、凛祢先輩の事見てたし・・・」
凛祢の顔に、ちょっとだけ暗黒モードがかすめた。
あいつ、見てたのか・・・・。って、今はそうゆう時じゃない。
「あいつの事・・・・・好きなのか?」
更に顔を赤らめて、小さく・・・頷いた。
ズキンッ!
言いようも知れぬ痛みが、凛祢を襲った。
胸に・・・こう、刃物をねじ込まれるような・・・・強烈な痛み。
「なんで、俺を呼び出すんだ?あいつを直接ここに呼んでちゃっちゃっと告白でもすればいいじゃないか。」
かなりきつい言い方になっていたのに、凛祢は気づかず、晃の顔もみずに一気にまくしたてた。
「お前があいつを好きだろうと、俺には関係ない。なんで俺を巻き込むんだ?」
「あ・・・・あの・・・・」
「告白でもなんでもしろ。付き合ったって俺は反対しないさ。部内恋愛はきにしないからな。でも二度と俺を巻き込むな。」
言うだけいって、そのまま自分の部屋に帰った。
・・・・痛みは、消えない・・・。
晃の泣きそうな顔なんて、見慣れているのに、今日の泣き顔だけは頭から離れなかった・・・。


**あとがき**
えー、BL要素なんてどこにも入ってないホモホモ小説。
いいよ。おほもじゃなくってもいいのよ。
凛祢はSですね。うん。
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無題
待ってました!
小説の続き!
読んでてとても楽しいです!!
いや・・・。
言いたいことはそれだけなんですけど・・・。
とりあえず、コメントしてみました。
へへへ・・・。
羽流乃 2007/09/10(Mon)22:37:28 Edit
無題
↑上のにつけたしです。
あんなブログでいいのなら
リンクでもなんでも張っちゃってください~~。
「米」の意味が分からなくてですね・・・。
よーするに私の頭が悪いと言うわけなのです。
長居しちゃってすいませんでした。
羽流乃 2007/09/10(Mon)22:46:54 Edit
無題
続編ありがとうございます!
こう言う小説大好きです(>∀<)
また続編待ってます!
紅蓮 2007/09/11(Tue)19:07:56 Edit
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